12 日本の歌を歌ってみよう!
今回は3回に分けて、以前から生徒達にリクエストされていた、”日本の歌”を歌うことにしました。全体の流れとしてはこんな感じでしました。
1日目「選曲」
日本の歌をいくつか聞いて、好きな歌を選ぶ
2日目「内容理解・練習」
歌詞の意味をルワンダ語で説明し、生徒が理解してから歌ってみる。男女別クラスなので、1番は男子、2番は女子にした。ソロは私がやる気のある生徒を選ぶ。
3日目「撮影」
みんなで歌ってビデオにおさめて配信する。
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1日目:”日本の歌”を紹介して選曲する。
歌いやすくて、アップテンポで、歌詞の意味が分かりやすいもの...
色々考えて、次の曲を候補に挙げました。
・翼をください(クリスハートver.)
・明日があるさ(ウルフルズver.)
・涙くんさよなら
・サライ(谷村新司、クリスハートver.)
・踊るポンポコリン
・さんぽ(となりのトトロ)
・ありがとう(いきものがかり)
これらの曲を流したり動画を見せたりして、どの曲を歌いたいか生徒達に選曲してもらいました。
結果は・・・・
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【レンガクラス】
1位 明日があるさ
2位 踊るポンポコリン
3位 サライ
【服飾クラス】
1位 明日があるさ
2位 涙くんさよなら
3位 さんぽ
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両クラスともに”明日があるさ”が人気で、アップテンポでサビの歌いやすさが良かったのと、PVを見せたので印象的だったのかと思います。
自然と体でリズムを刻む生徒や、
早速口ずさむ生徒まで…
ルワンダ人は、歌とダンス好きが多く、歌いながらダンスしている映像が好きなようです。この曲もダンスしていたり、ご飯を食べているシーンがあるのですが、お箸でご飯をかき込む場面が特に面白かったらしく、両クラス共に同じ場面で笑っていました!
歌詞の意味を知ったらきっと、順位も変わってくるのだろうと思います。
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2日目:翌週、歌詞の意味を説明して、実際に歌ってみる。
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3日目:ビデオ撮影し完成↓
字幕がないと何て歌っているかわからない部分もありますが、なんとか形にはなってよかったと思っています。歌詞の意味をルワンダ語で説明しても理解してもらえないところもあり、(例えば、3番の歌詞に出てくるフレーズで「これはチャンス 勉強しなおそう」)日本人であれば、「ピンチはチャンス」な考え方も出来ると思いますが、生徒たちには難しかったようで、文化の違いを感じました。
時間があれば、ルワンダの伝統太鼓「INGOMA」でアレンジし、歌うだけでなくルワンダ人の音楽センスも見ることができたのではないかと思いました。
今日のルワンダ語は、動物の名前です!
11. ファションショー
だいぶご無沙汰しています。
今日は6月に参加した、ファッションショーについて書きたいと思います。
このブログでは日本語の授業を中心に書いていますが、私の専門は「服飾」で、ルワンダの地方にある職業訓練校で女性たちに服飾に関する技術移転を行うのがメインのミッションなんです!
ルワンダでは毎年、”キガリファッションウィーク”というイベントがあり、期間中はワークショップやカクテルパーティー、最終日には海外からのデザイナーが参加するといったファッションショーが開催されます。私もそのショーに参加させてもらいました。
今回参加の経緯としては、昨年ファッションショーを鑑賞し、生徒達と作品を製作してランウェイを一緒に歩きたいな、と思ったことがきっかけです。
生徒たちにこのことを話すと、知っている生徒は一人もいませんでした。知らなくても、自分達の作品をプロのモデルが着用しランウェイを歩く姿や、メディアで紹介されるのを見たら、モチベーションや自信につながるのではないかと思いました。
製作にあたって何を作ろうか考えていた時、大胆で独特な色使いのアフリカン柄で着物を作ったら日本のアピールにもなるし、伝統衣装を見せることもできると考え、”和服”でいくことにしました。和服は直線縫いであることと、モデルの採寸なしでも調整できるので洋服より容易にできます。そして、和服の縫製を教えることもできるというのもあって和装にしました。
テーマとしては、ルワンダにある生地(チテンジ)で日本の伝統衣装である着物の1つである浴衣を表現し、日本を知ってもらうと共にルワンダと日本がこれからも友好関係を続けていくこと”ルワンダと日本の融合”を表現しました。(↓これがチテンジ)
そして、約2ヶ月間の製作期間で10着を完成!
しかし、実際のところ、授業で製作時間を作るのは難しく、途中でドロップアウトや途中入学する生徒がいたり、時間割の変更などもあり、思うように製作を進めることができず、ほとんど私が製作するという結果になってしまいました。
本番当日も金銭的な理由で生徒達を招待することはできませんでした。
生徒達より私の意向を優先した形になってしまった為、ルワンダ人を巻き込んだ活動が出来なかったなと感じています。ショーの動画を見せた時には、興味深く嬉しそうにしていた生徒もいましたが、あまり身近に感じてはいないように見えました。
ただ、私の生徒たちの反響は薄かったものの、外国人デザイナーやルワンダ人に「素敵だった、私にも作って欲しい」とか「来年もまたショーに出て欲しい」「日本の着物を知っていて、私も作りたい」「あなたのショーが一番良かった」という意見もあり、また、キガリ市内で活動している隊員の中学高校の生徒からは絶大な反響がありました!その生徒達はキガリファッションウィークを知っていて、私のショーも見たと言っていました。その生徒達から浴衣を着てみたいという声があったので、浴衣試着体験を行いました。
最初、簡単な着物の説明をした後に、モデルに着付けを行いました。そして、音楽やポージング、ウォーキングは生徒達の感性で浴衣を披露してくれました。
見せ方もパフォーマンスも上手で、こういった形でルワンダ人に楽しんでもらえたのでキガリファッションウィークのショーに出展したことは意味があったのではないかと思えました。
私の学校の生徒達には浴衣を着せたことがないので、帰国までには浴衣を着る機会を作りたいと思います。そして次回は彼女たちが制作した作品で、ランウェイを歩けるように願っています!
10 七夕~短冊に願い事を書いてみよう~
こんにちは!
日本は七夕の季節ですね。
ちょうど7/7に日本語の授業があったので、七夕を絡めた授業を行いました。
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七夕の歴史について説明したり、
織姫と彦星について話してみたり、
短冊に願い事を書くと叶うと言われていること話しました。
願い事を短冊に書いてみよう!
ということで、折り紙に願い事を書いてもらいました。
願い事を書いてと言っても、初めてのことなのでなかなか書けないと思ったので、例文を出して説明しました。
例1:○○がほしい。(車,お金)
すると生徒たちから”Boy friend” ,”Girl friend”は日本語で何て言うか聞かれました。
例2:○○になりたい。(先生、医者)
生徒からの質問:学生、仕立て屋
例3:○○に行きたい。(日本、タンザニア、ウガンダなど)
生徒からの質問:アメリカ、天国
はじめに、ひらがなで「くるまがほしい」「せんせいになりたい」「にほんにいきたい」と書いて、日本の文字でこう書くよと言ったら、難しいと言われてしまいました。中には真似してひらがなで短冊に願い事を書いている生徒もいました。
「かのじょがほしい」「にほんにいきたい」 と ジャンブリーネは書いたのだと思います。
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座学だけだと生徒たちも飽きてきてしまうので、日本文化紹介を取り入れながら日本語を教えてみました。
七夕を紹介するときに、織姫と彦星の話をしながら写真を見せていたら彦星がひく牛の鼻に輪が付いていたのが面白かったようで爆笑していました。ルワンダでは鼻輪をした牛は見かけません。
生徒たちが日常生活で目にするものや、ルワンダでは一般的なこととを日本と比べながら授業を進めていくと生徒たちの興味を惹くようです。
そして、2学期ももうすぐ終わります。授業もあと2,3回でテスト期間が始まる予定です。学期末テストの代わりに「明日があるさ」の発表会でもしようかなと考えています。