06 テストしてみました
いよいよ1学期が終わり期末テストが始まりました!ちなみにルワンダの公立学校は3学期制ですが、日本と時期が少し違い1月からのスタートになります。
1学期(1月~3月末)
2学期(4月末~7月中旬)
3学期(8月上旬~11月上旬)
テスト内容は各コースの専門分野についての理論、製図と実践に加え、英語、農業、起業、保健、スポーツ、そして日本語のテストもすることになりました。ちなみに私の専門は服飾なので、日本語のテストに関しては初めてですし、そもそも習いたての生徒がいい点とれる訳がないと思っていました。
しかし、そんな悩みとは裏腹に、早速こんなことが起きました。ある生徒が日本語以外のテストで、テスト用紙にカタカナで名前を書いてたんです!!!↓
日本語のノートには自分の名前を書いている生徒もいますが、まさかこんなところにも使ってくれているなんて本当に嬉しかったです!でも、担当のルワンダ人の先生、読めないでしょ?(笑)
ということで、日本語のテストですが、今回はテストをするというより、授業変更でできなかった授業の補講をした後、クイズのような簡単な問題を出しました。
その1.名前をカタカナで書く(20点)
その2. 日本語とルワンダ語を同じ意味のものを結ぶ(15点)
おまけ テストの裏側に日本語の授業についての感想(5点)
結果は・・・・積極的に授業に参加している生徒は、割と点数が取れていました!
そして日本語の授業について感想にも驚かされました。なぜなら授業に消極的な生徒も中にはいたので、「日本語の授業はなくてもいい」とか「つまらない」とかネガティブな感想もあると思っていたのに、みんな大半は楽しんでくれていて、向上心がとても高い生徒もたくさんいたからです!中には自分で書いたカタカナを村で自慢した生徒もいる。本当にありがたいと思いました。
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・すごくよかった!なぜなら、日本語で名前を書く事が出来たから。
・数字や挨拶を知ることができて、すごくよかった!
・日本語は私たちに楽しさを教えてくれた!
・日本語は楽しいし、すごくよかった。リクエストするなら、もっと授業を増やしてほしいのと、音楽やダンス等日本文化も体験したい。音楽からはどんなメッセージがあるのか知りたい。
・言葉にして話すのは簡単だけど、書くのは難しかった。
・先生の話す日本語の意味が理解できなかった。それは先生のせいではなく、私のキャパが少ないから。でも、できるようになりたい。
・とてもよかった。でも、たまにミスして完璧には出来なかった。
・先生が私たちに日本語を無料で教えてくれたことにとても感謝している。お金は払えないけど、きっと神様が払ってくれるでしょう。カタカナで書いた名前を自分の村に帰ってみんなに見せた。「それは何?日本語?すごいね!面白いね!」と言ってくれて、日本語は素晴らしい!と思った。学校では日本語を教えてもらうことができるが、村人や他の学校では日本語を知ることができない。多言語を学ぶのは楽しい。もし世界に出たら、各国の言語を学びたい。
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特に印象的だったのは、「お金は払えないけど、神様が払ってくれる」…これはルワンダ人らしいというか、以前同僚が「私はいつか日本に行くんだ!お金はないけど神様が助けてくれる」と言っていた言葉を思い出しました。信仰に熱心なルワンダ人らしい感想だとも思いました。
いずれにしても、この感想を原動力にして2学期も日本語クラスを頑張りたいと思います!
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授業の中で、今まで習った日本語を使って自己紹介の動画撮影をしたかったのですが、急な授業変更や休みもあって最後のまとめが出来なかったことが残念です。どこかで時間を作って撮影しようと思ってますが・・・2学期からは日本文化を体験したり、私以外の日本人に日本語で話す機会を作りたいと思います。
05 誕生日はいつ?
第5回目のテーマは"自己紹介~誕生日編~”です。
まずその前に、ルワンダでは授業変更などで、急遽授業が中止になったりすることがよくあります。ですから補講をどこかでしなければいけません。今回は校内テストの復習期間(テストに向けての復習する時間)を使って、私が日本語を教えている2クラスの合同クラスをしました。
↓レンガ科(男子クラス)
日本には馴染みがないですが、レンガ作りの家を建てる勉強をしています。
↓服飾科(女子クラス)
さて、今回のテーマは、誕生日です。
カレンダーを使って日本語で誕生日が言えるようになれればいいな。
Step 1 数字(1~20)を覚える。
ローマ字でふりがなをふっているので、黒板に貼ってあるとみんな勝手に読み始めます。
(※20までというのは、生徒たちからの要望)
(※ci=「ち」ルワンダ語表記)
Step 2 月の読み方(1月、2月…12月)を覚える。
Step 3 自分の誕生月を紹介する。
【話す文】 誕生日は○月です。
Step 4 質問をし答える。(生徒同士で練習)
【話す文】
(生徒A) Q:誕生日はいつですか?
(生徒B) A:誕生日は○月です。
彼女は日にちまで言いたいとのことなので、教えました。 カレンダーを使うことで、視覚的にも伝わりやすかったです。
Step 5 動画撮影
【話す文】誕生日は○月(○日)です。
今回は人数が多かったため、自主的にやりたい生徒だけにしました。覚えられなくてなかなか言えない生徒には、クラスメイトがカンペを作って助けてくれます。
誕生月だけでなく、日にちも言いたいと希望する生徒には、それぞれ教えました。
Step 6 動画確認
毎回動画撮影するので、だんだん慣れてきて、撮影する位置とか結構リクエストされます。特に見た目を重視するルワンダ人は坊主でも髪型や服装の身だしなみを気にします。
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数字は数の数え方と日にちの言い方が違うので、教えるのが難しいことに気が付きました。日にちは31まであるので、ホントはそこまでははやりたかったけど、人数と時間の関係で今回は断念しました。日本語を教えるって難しいと実感。
また、生徒たちはテストが気になるみたいで、「テストは何点満点?」「どんな問題?」と聞いてきます。当初、テストは実施しない方向だったのですが、日本語も授業の一環だからテストで点数をつけて欲しいと校長から言われ、簡単なクイズを作りました。学校で行う授業科目には、点数をつけたがるルワンダ人。去年、日本文化紹介で書道体験した時もペーパーテストで点数つけてくれと頼まれたが、さすがに断りました。
どんなテスト問題だったかは、次回紹介したいと思います!
04 出身地はどこにある〜?
第4回目のテーマは"自己紹介~出身編~”です。
ルワンダの地図を使って、出身地の紹介をしました。
Step 1 出身地を生徒にルワンダ語で質問して答えてもらう。
学校は”ニャンザ郡”という南部に位置していて、さらに街からは遠く離れている村にあるので、ほとんどの生徒達はニャンザと答えると思いきや、首都キガリだったり、隣国のブルンジやコンゴなど様々です。
Step 2 全員の出身地を聞いたら、地図で場所を確認する。
普段地図を見ることがあまりない生徒たちは、なかなか出身地が見つかりません。
Step 3 会話の練習
【使う文】
Q(生徒a):出身はどこですか?
A(生徒b):出身は◯◯です。(地図から出身地の場所を指して)
Step 4 動画撮影をしてみんなで確認
【話す文】
出身は◯◯です。(地図から出身地の場所を指して)
ルワンダ国外から来ている生徒も多いことを改めて知りました。
また、”今日のルワンダ語”として、その日の授業に使った日本語やテーマを決めてルワンダ語で何というか、紹介ビデオも撮っています。
撮って確認。
【今日のルワンダ語】
「ルワンダ語を日本人に教えてあげよう」という、第1回目の授業から実践しているものです。動画の右下の設定から日本語の字幕もでますので、聞き取りにくいところはご利用ください。
学校はルワンダ語で「イチゴ」って知ってましたか?
毎回授業の後にこの動画を撮っているのですが、実際に教室にあるものを持って紹介したり、動作を入れたりしたほうが、より分かりやすいかな、と思って試行錯誤しながらやっています。
ルワンダ語が少しでもみなさんに知ってもらえればと思います。
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ブログを校長先生にも紹介しました。日本語で書いてあるから内容は分からないけど、写真や動画をみて雰囲気は伝わっているようで、「こんな短期間でも話せるようになってるね、すごいね~いいね~、もっと沢山の人に見てもらいたいね!」と言っていました。生徒達も毎回授業を楽しみにしてくれているし、授業中も楽しんでくれているみたいなので、私もモチベーションも上がるし教えていて楽しいです!
たまには外に出て、マーケットの様子や家の紹介などもしたいと考えています。