ルワンダでにほんご

青年海外協力隊の服飾隊員でルワンダの職業訓練校に派遣中、配属先から日本語コースをしてほしいと依頼が……日本語を教えたこともない私が奮闘した3か月の記録

06 テストしてみました

いよいよ1学期が終わり期末テストが始まりました!ちなみにルワンダの公立学校は3学期制ですが、日本と時期が少し違い1月からのスタートになります。

1学期(1月~3月末)
2学期(4月末~7月中旬)
3学期(8月上旬~11月上旬)

テスト内容は各コースの専門分野についての理論、製図と実践に加え、英語、農業、起業、保健、スポーツ、そして日本語のテストもすることになりました。ちなみに私の専門は服飾なので、日本語のテストに関しては初めてですし、そもそも習いたての生徒がいい点とれる訳がないと思っていました。

f:id:rwanda-japanese:20160403082305j:plain


しかし、そんな悩みとは裏腹に、早速こんなことが起きました。ある生徒が日本語以外のテストで、テスト用紙にカタカナで名前を書いてたんです!!!↓

f:id:rwanda-japanese:20160403083108j:plain

日本語のノートには自分の名前を書いている生徒もいますが、まさかこんなところにも使ってくれているなんて本当に嬉しかったです!でも、担当のルワンダ人の先生、読めないでしょ?(笑)


ということで、日本語のテストですが、今回はテストをするというより、授業変更でできなかった授業の補講をした後、クイズのような簡単な問題を出しました。

その1.名前をカタカナで書く(20点)

その2. 日本語とルワンダ語を同じ意味のものを結ぶ(15点)

おまけ テストの裏側に日本語の授業についての感想(5点)

f:id:rwanda-japanese:20160403083103j:plain

 

f:id:rwanda-japanese:20160403083105j:plain

結果は・・・・積極的に授業に参加している生徒は、割と点数が取れていました!

 

そして日本語の授業について感想にも驚かされました。なぜなら授業に消極的な生徒も中にはいたので、「日本語の授業はなくてもいい」とか「つまらない」とかネガティブな感想もあると思っていたのに、みんな大半は楽しんでくれていて、向上心がとても高い生徒もたくさんいたからです!中には自分で書いたカタカナを村で自慢した生徒もいる。本当にありがたいと思いました。

---------------------------------------------

・すごくよかった!なぜなら、日本語で名前を書く事が出来たから。

・数字や挨拶を知ることができて、すごくよかった!

・日本語は私たちに楽しさを教えてくれた!

・日本語は楽しいし、すごくよかった。リクエストするなら、もっと授業を増やしてほしいのと、音楽やダンス等日本文化も体験したい。音楽からはどんなメッセージがあるのか知りたい。

・言葉にして話すのは簡単だけど、書くのは難しかった。

・先生の話す日本語の意味が理解できなかった。それは先生のせいではなく、私のキャパが少ないから。でも、できるようになりたい。

・とてもよかった。でも、たまにミスして完璧には出来なかった。

・先生が私たちに日本語を無料で教えてくれたことにとても感謝している。お金は払えないけど、きっと神様が払ってくれるでしょう。カタカナで書いた名前を自分の村に帰ってみんなに見せた。「それは何?日本語?すごいね!面白いね!」と言ってくれて、日本語は素晴らしい!と思った。学校では日本語を教えてもらうことができるが、村人や他の学校では日本語を知ることができない。多言語を学ぶのは楽しい。もし世界に出たら、各国の言語を学びたい。

---------------------------------------------

特に印象的だったのは、「お金は払えないけど、神様が払ってくれる」…これはルワンダ人らしいというか、以前同僚が「私はいつか日本に行くんだ!お金はないけど神様が助けてくれる」と言っていた言葉を思い出しました。信仰に熱心なルワンダ人らしい感想だとも思いました。

 いずれにしても、この感想を原動力にして2学期も日本語クラスを頑張りたいと思います!

***** 

 授業の中で、今まで習った日本語を使って自己紹介の動画撮影をしたかったのですが、急な授業変更や休みもあって最後のまとめが出来なかったことが残念です。どこかで時間を作って撮影しようと思ってますが・・・2学期からは日本文化を体験したり、私以外の日本人に日本語で話す機会を作りたいと思います。

f:id:rwanda-japanese:20160508170937j:plain